今週末の3月12日から米国ではiPad(Wi-Fiモデル)の予約受付が始まります。
4月3日の発売まであと1ヶ月も切り、いよいよ出荷準備段階といったところでしょうか。
そんな今、iPadの存在について考えてみます。
1月26日のiPad発表会で、Apple CEOのJobsは「MacとiPhoneの間のデバイス」としてiPadを発表しました。
※Apple Keynoteより引用ということは、AppleはiPadをどんな存在としてとらえているのでしょうか。
Macではない、またiPhoneでもない。
一方、OSとしてはiPhone OSを使用している。
世間一般的に、PCと携帯の中間は「ネットブック」という捉え方がされていました。
しかし、AppleはMacとiPhoneの中間にタブレット型の新しい製品を発表した。
それは、一言で言えばiPhoneの拡大版であるものの、実用性としては画面(解像度も)大きく、Macに近い。
このiPad、Appleのウェブページでは、ページ上部の項目でにおけるMacのページにもiPhoneのページにも、iPod+iTunesのページにも入っていません。
それはもちろん当然の事ですが、はたしてiPadという新しい種類の項目が追加されるのでしょうか。
また、Apple Store(Online)ではいったいどこにくいこんで表示されるのか。
いずれ近いうちにはこの疑問は解決されます。
なので、その前に私なりの解釈をしてみようと思います。
まず、iPadの良さとして、その画面の大きさと携帯性が挙げられるでしょう。
例えば、出先で何かメモをしたいと思ったとき、iPhoneでは小さいが、いちいちMacを起動するのはめんどくさい。
しかし、iPadなら簡単です。
鞄からさっと取り出してスライドロック解除、メモアプリをすぐに起動してさくっとメモをする事ができます。
これは、ネットブックにも勝るのではないでしょうか。
加えて、液晶とバッテリーの稼働時間。
液晶はIPS液晶できれいだというくらいですが、その液晶で10時間のバッテリー稼働と言えば、普通のネットブックよりも優れもの。
仕事で使うにしても、10時間連続で使用するという事はほとんどないでしょうから、ざっと見積もって1日はこれでやっていける計算になります。
また、PCソフトに劣らないアプリの数やその種類もいいところの1つです。
そんな中、iPadがネットブックに劣る点がいくつかあります。
まず1つは拡張性。
もともとネットブックに拡張性を求めるのはあまりしませんが、USBポートがあったり、Ethernetポートがあったりと、通常のデータ交換や、無線に限らず有線でも使用できます。
次に、iPhoneやiPodのように、MacまたはPCがなくてはその性能がすべて発揮しきれないところ。
まぁ、これはそこまで深く追求するものではないかもしれませんが、ネットブックはそれ自体がもうPCですので、すぐにすべてを使い倒せます。
iPadの場合は、iPhoneやiPodのようにMacまたはPCでそのデータの管理(バックアップ)をする必要があります。
ただ、別な視点で考えると、USB経由で充電できるし、普通にコンセントからも充電できるという多様性はあるんですよね。
いくつかの解釈を述べてきましたが、この全く新しいiPad、Appleの挑戦の1つでしょう。
他のネットブックという領域に対抗した全く新しいデバイスに、同じく全く新しいプロセッサ(全く新しいというのは大げさかもしれませんがf^^;…)をのせています。
Appleはいつも挑戦していますから、少しオーバーなのかもしれませんが、このiPadに対するAppleの意気込みは相当のものだと思います。
4月、iPadが使われ始めて、世の中がどうなっていくか、iPadがどういう存在になるのか、楽しみなところです。